くるみの庭 ~ちょっとここらで深呼吸~

パニック障害を経験した筆者が、病気や人生のこと、心身の健康のために取り組んでいることを発信。

【飯テロ映画】思わずお腹が鳴る傑作グルメ作品8選

※本サイトには一部プロモーションが含まれています

めくるめく飯テロの世界へ

誰かが美味しそうにごはんを食べるのを見るのが好きだ。
幼い頃からそうだった。身近な人や画面の向こう側の誰かの幸せそうな表情や咀嚼音に癒され、そっと励まされてきたのだ。

以前「丁寧な暮らしとごはん」をテーマにおすすめ映画を紹介させていただいたが、今回はより「食」にフォーカスして、調理や食事シーンが魅力的なグルメ映画を集めてみた。
観ながら思わずお腹がグーッと鳴る良作ばかりなので、よかったら何か食べ物を用意して観ることをお勧めします。夜遅くの鑑賞はくれぐれもお気を付けて!

 

あなたもきっと食べたくなる!究極の飯テロ映画&ドラマ

・南極料理人
南極観測隊員の西村淳氏のエッセイ「面白南極料理人」が原作。
標高3800m、平均気温-50℃、ウイルスさえ生存できない過酷な環境下のドームふじ基地で、約1年任務にあたる隊員たちを心身ともに支えるメシがあった。
海上保安庁の料理番だった主人公・西村の作るごはんはどれも本当に美味しそう。お刺身に天ぷら、ぶりの照り焼きといった定食から、フレンチ、中華、ラーメンと何でもござれ。
熱々の豚汁とおにぎりを目指して、猛ダッシュで帰って来る隊員たちが微笑ましい。
個性派ぞろいの彼らが巻き起こす、おかしくも愛おしい珍エピソードもぞろぞろ。南極を観測するおじさんたちの生態を観測できる、ユニークなグルメ映画である。

Amazonプライムで観る

・大統領の料理人
仏のミッテラン大統領の専属料理人に女性で初めて抜擢されたダニエル・デルプエシュ氏をモデルに、男社会の厨房で孤軍奮闘しながら、大統領の喜ぶ”おふくろの味”を追求した女性シェフの物語。
やはりフレンチは見た目が美しい。主人公・オルタンスの料理は素材の旨味を感じられる素朴な家庭料理という設定だが、余計な飾り付けが無くても十分芸術的だ。
夜の厨房で大統領にささっと作るトリュフたっぷりのタルティーヌはよだれが出そう。フランス伝統菓子・サントノレも見逃せない。
厨房でもレディライクな装いにヒール、赤いリップが素敵なオルタンス。物語の随所にフランス流エスプリを感じ、観たらきっとパリに行きたくなる。

Amazonプライムで観る

・ポトフ 美食家と料理人
フレンチ繋がりでこちらを。美食家のドダンが閃いたメニューを完璧に再現する料理人ウージェニー。20年来の公私に渡るパートナーの2人が、阿吽の呼吸で生み出す美食の世界は圧巻。
まず音が良い。野菜を炒める音、肉の焼ける音、ザリガニを茹でる音、サクサクのパイを切り分ける音、銅鍋と木べらが擦れる音、厨房を忙しなく行き交う靴音…。極上のASMRだ。
フレンチに疎くて、何を作ってるところなのかは全然わからないんだが、その音や立ち昇る湯気、作り手の表情から、何か香りまでしてくるような、想像をかき立てられる。
メレンゲの中にアイスを閉じ込め、フランベするノルウェー風オムレツ(ケーキ)は、メレンゲの断熱性でアイスは冷たいままらしい。芸術というかもはや科学である。
人生の秋に差し掛かった2人の心の交流や愛のかたちにも、心震わせられる。

Amazonプライムで観る

・きのう何食べた?
よしながふみの人気漫画を実写化。街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士の史朗と、美容師の賢二は、互いに「シロさん」「ケンジ」と呼び合い、一緒に暮らす恋人同士。
超の付く倹約家で、月の食費を2人で2万5千円以内に抑えることに生きがいを見出すシロさんから教わることは多い。スーパーの特売品に目を光らせ、たった数十円節約し損ねただけでも全力で悔しがる姿には時に胸を打たれる。(なんで´Д`)
格安食材もシロさんにかかれば、副菜が3品も付いた立派な定食に。その手際の良さと瞬時に献立を考える能力は、伝説の家政婦・志麻さんを彷彿とさせる。たぶん。
ラザニア、レンコンのきんぴら、鮭と卵ときゅうりのちらし寿司など、なんてことのない普段のごはんが良い。美味しいねと言いながら食べる相手がいる幸せをそっと教えてくれる。

シロさんに影響され、いちごジャム作り始めました。

観る順番はこちら。
ドラマ<シーズン1>
   ↓
ドラマ<正月スペシャル2020>
  
劇場版
  
ドラマ<シーズン2>

・リトル・フォレスト
五十嵐大介の漫画原作で、映画は<夏・秋><冬・春>の2部作。
都会に馴染めず、逃げるように故郷の東北の小さな集落“小森”に帰ってきた主人公・いち子。
田畑を耕し、木の実や山菜を採り、旬のもので料理して自給自足の暮らしをするうちに、いち子の内面にも変化が。
夏の長雨の湿気対策で薪ストーブを使う時に一緒にパンを焼いたり、人参や生姜、ハーブ類の収穫に合わせてウスターソースを作ったり、干し芋や干し柿、凍み大根などの保存食で冬に備えたり、風土や暮らしに根差したごちそうの数々。友人との仲直りは手作りチャパティ&カレーで。
コンビニやスーパーが当たり前にある暮らしではわからない自然の豊かさと厳しさ、命をいただくということ。生きるのに大切なことを改めて教えてくれる名作。

観る順番はこちら。
<夏・秋>
     
<冬・春>

・しあわせのパン
北海道・洞爺湖のほとりの月浦でカフェ「マーニ」を開いた夫婦の物語。
水縞くんがパンを焼き、りえさんがコーヒーを淹れて、季節の野菜料理を作る。焼き立てカンパーニュのまぁるくて美味しそうなこと!
カフェには様々な人がやって来る。郵便配達員や山高帽の謎多き常連さん、地獄耳の硝子作家、恋人に沖縄旅行をドタキャンされた女性、今の生活に閉塞感を抱く青年、悩みを抱えた少女とその父親、どこか思い詰めた様子の老夫婦など。。2人のおもてなしやパンの香りと季節の味覚が、傷ついた心を優しく包み込み、店を出る頃にはちょっと元気になっている。
まるで絵本の世界みたいな月浦の風景も素敵。観た後はパン屋へ駆け込みたくなること必至!

Amazonプライムで観る

・極道めし
土山しげるの異色のグルメ漫画を実写化。
刑務所の204房に毎年恒例のおせち争奪戦が勃発!5人の受刑者が今までで一番うまいと思った食べ物の話をして、それ食いたいなぁと最も思わせた奴が優勝、という修学旅行ばりにホッコリしたバトル。しかもゴクッと唾を飲んで喉が鳴ったら1点と、採点法も独特。
これには、喉なんてそんな鳴るかなぁと懐疑的だった私。元ホストの相田が捕まる前に食べたおふくろの味(自家製味噌の菜っ葉とネギの味噌汁、ぬか漬け、土鍋ごはん)や、房のまとめ役の八戸が語る戦後間もない頃のすき焼き(醤油代わりに味噌、砂糖代わりに蜂蜜を使った甘じょっぱい割り下)を聞くうちに、いつしかゴクゴク鳴っていた。(飲み物ですか?´Д`)
食べ物にまつわる話は、各々の過去や生き様を静かに浮かび上がらせてゆく。

Amazonプライムで観る

 

<ちょっと変化球!>
・刑務所の中
銃刀法違反で刑務所送りになったミリタリーおたくの中年・ハナワを待っていたのは、軍隊以上に規則の厳しい生活だった。刑務作業場へは一糸乱れぬ大行進、作業中に席を立つ時は大声で「願います!」と手を挙げて看守から許可を得なければ、落ちた消しゴムも拾えない。
ある夜「そんなことやっていいと思ってんのか!」と看守の怒号が。共有の雑誌のクロスワードに直書きした罰で、老人が懲罰房へ連行されるとこだった。えぇそんなことで?となんか切なくなるし、おじいさん号泣してるし、気づけば私ももらい泣きしてた。(なんでだよ´Д`)
が、そんな中だからこそ食べ物のシーンの破壊力たるや凄まじく、特に正月のおせち料理や雑煮、月に6日のパン食、月1か隔月の集会で供されるアルフォートには何度も理性が飛びそうに。
深夜なのにうっかりオレオ一箱食べてしまった。(飛んでるやん´Д`)
原作の漫画家・花輪和一氏の実体験が基なだけあって、リアルな世界をのぞき見できる。

Amazonプライムで観る

今作ロケ地の博物館 網走監獄へは、別件で行ってきました。

 

さいごに

たくさん美味しそうなごはんを見てきて思うこと。そこには誰かの温もりがあった。
共に食卓を囲む人、作る人と食べる人。ごはんは人と人を繋いでくれるものなのかもしれない。
そして、季節や自然の恵みを存分に楽しむこと。
ある程度の不自由や制限は、時に最高のスパイスになりえること。
だからといって、じゃあ明日からあなたは南極か刑務所、陸の孤島で暮らしてくださいとか言われたら、きっと途方に暮れちゃうと思うけど。。