くるみの庭 ~ちょっとここらで深呼吸~

パニック障害を経験した筆者が、病気や人生のこと、心身の健康のために取り組んでいることを発信。

紫式部の健康食とは?古代チーズ「蘇」作りにも挑戦

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最近平安時代が気になる

年明けに安倍晴明ゆかりの五方山 熊野神社にお参りしたことをきっかけに、「陰陽師0」を観た。
原作は夢枕獏の小説「陰陽師」で、中学時代に漫画版をかじったこともあって懐かしかったが、次々に起こる超自然的な展開に圧倒され、相変わらず起きたことの半分近くはよくわからなかった。
きっとこの超常的な現象や力こそが最大の魅力であり、あぁアレはこうして祓ったのね、などと凡人が簡単にわかるようではダメなのかもしれない。う~ん。
ちなみに中学の頃は、霊感や超能力などの力が自分にはあると思っていた。(中二病かよ´Д`)
さすがに今はそんなこと思わないし、神秘的な力どころか何の力も持たない変人であることを認めざるを得ないが、今より科学などの知識もなく夜の闇も深かったあの時代、人々がそうしたものに傾倒する気持ちもわかる。

それより何より、平安貴族の暮らしの優雅さには毎度魅了される。
衣装も可愛いし、実生活には不向きなあの長すぎる髪も素敵。まさに物語の世界。
前々作の大河「光る君へ」も、謎多き平安時代に興味を持つきっかけになった。
ちなみに、切ろうと思っていた髪を今も伸ばしているのは、大河の影響で紫式部になりたいと思ったから、という痛い理由なんかではないとも言い切れない自分がいます。(だから厨二病かよ)

 

<平安貴族の食事>紫式部が愛した健康食とは?

やはり1番気になるのが食事。彼女たちは何をどんなふうに食べていたのか。

①紫式部の大好物はイワシ!?
『紫式部ごはんで若返る~平安時代の食事は健康長寿食~』(著・ 永山久夫)によれば、紫式部はよくイワシの丸干しをこんがりと焼いて、頭から食べていたらしい。
イワシに含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が記憶力や創作能力を向上させ、EPA(エイコサペンタエン酸)の血液サラサラ効果が長時間の執筆(デスクワーク)を支えたとか。
生臭いニオイで貴族からは敬遠されたそうだが、夫に隠れて食べるほど好きだったらしい。

②紫式部のもう1つの頭脳食は大豆!?
大豆に多く含まれるレシチンは体内でコリンに分解され、記憶力や創作能力と関係の深い神経伝達物質「アセチルコリン」に。これが不足すると、脳の老化や機能低下に繋がるそう。
煮豆にしたり、きな粉にしてごはんやお菓子にかけたりして食べてたらしい。

③おやつはスルメ!?
スルメは租税の一品として京の都へ大量に搬送され、貴族の酒肴や間食に大活躍。
スルメに豊富なタウリンが肝機能や視力の回復を助け、よく噛むことで幸せホルモンのセロトニンも増える。永山氏によれば、紫式部も執筆中に眠気覚ましでよくスルメを噛んでいたのではないかと。ガムみたいなもんですかねぇ。
朝と夕の1日2食が基本だった当時、他には唐菓子やくるみなどを間食していた。唐菓子(とうがし/からくだもの)は米粉や小麦粉、きな粉、そば粉を練っていろいろな形にして、油で揚げたり、せいろで蒸したりしたもの。言わば平安時代のドーナツ。

④姫飯にはGABAがいっぱい!?
平安貴族の主食は白米。白米と言っても精米技術が未熟なので七分か八分つき程度。数時間水に漬けてから火にかけていたそう。永山氏いわく、胚芽が多少は残っているので、水の中で発芽しようとして米の中のGABAが増加。GABAにはストレス緩和やリラックス効果がある。
ちなみに姫飯(ひめいい)は白米を柔らかく炊いた普段食べるごはんで、強飯(こわいい)は晴れの日に食べるうるち米を蒸した固めのごはん(仏様のごはんみたいにうず高く盛られがち)。

⑤料理の味付けは食べる人任せ!?
不穏な言葉だ。料理で1番重要な部分を人任せにするなんて、自ら争いの火種を作るようなもの。
だがこの時代は食卓に必ず塩・酢・酒・醤(ひしお)が付き、自分好みに味付けして食べていたらしい。もはや料理なのか?という気もするが、人は同じ食卓を囲む時によく味付けでストレスを感じたり喧嘩したりすることを思えば、ある種すがすがしいまでの平和的ソリューションかもしれない。
※醤(ひしお):大豆を主原料とした発酵食品で味噌や醤油のルーツ

⑥風邪薬はニンニク!?
いやいや、さすがにこれはない。嘘でしょ。
と思ったが、ニンニクの成分アリシンは強力な抗菌・殺菌作用があり、病原菌やウイルスの活動を抑え込んでくれるらしい。 第二次世界大戦時、抗生剤不足で風邪やインフルに倒れる兵士を救い、なんと「戦場のペニシリン」と呼ばれていたとか!ほんまかいな。
紫式部も風邪で発熱した時は、潰した生ニンニクを薬用にしていたそうな。元気な時でも刺激強いのに、熱ある時になんか大丈夫か?という不安は拭えないが、今度パブロンの代わりに試してみます。

他にも、紫式部など宮中の女性たちは便秘対策も兼ねて食物繊維の多いワカメを食べたり(OLやん)、当時はまだ貴重なチーズ「蘇」好きだったり(だからOLやん)。
ゴマや山芋、大根、ゴボウ、鮭や鴨、柿や野イチゴなどの果物に、かき氷まで!
さすがにアボカドやトマトとかは無いが、今とそう大きく変わらないバラエティ豊かな食事に驚いた。

古代チーズ「蘇」を作ってみた

蘇(そ)は、飛鳥時代に作られ始めた、牛乳を約1/10の量に煮詰めて固めた乳製品
ミネラル、ビタミン不足による疾病の治癒や体力回復のための薬餌(やくじ)として利用されていたそう。日本最古のチーズで、貴族や官女たちしか食べられない高級食材だった。
この時代に乳製品があったことに驚くが、チーズ好きとしてはぜひ食べてみたい。
意外に作り方がネットにあって、中には数時間かけて煮詰めるというのもあり、正直ひるんだが、今回やらねば二度と食べられない気がして覚悟を決めた。(大げさやな´Д`)

いくつかのサイトを参考に、レッツクッキング!
500㏄の牛乳をフライパンに注ぎ、中火にかける。

ちょっと目を離すとふつふつしていて、慌てて弱火に。ただ弱火すぎると水分がなかなか蒸発しないそうなので、気持ち強めの弱火にする。
フチの部分がパリパリに乾いていくので、焦げないよう時々ゴムベラでこそぎ落とせとのこと。
あかん、ゴムベラ無くてうまくこそげん。

これはフライ返しや

加熱し始めて30分ほどでだいぶ蒸発し、混ぜる時にフライパンの底が見え始める。ここからは絶えず練るように混ぜなければならない。

さぁパーティの始まりだ

混ぜなくても底が見え始めた

もう完全に見えている

↑スタートから45分経過した頃には、一気に固形感が出てきた。
思ったより早く仕上がりそうで嬉しいが、みるみる凝固していくので焦る。ここからどうしたらいい?出来上がりの正解がわからない。

5分後。もう完成でいいか?

粗熱を取ってラップへ

サイトの見よう見まねでコネコネ。ぶきっちょなのでこうゆうの苦手。

意外とスイートポテトみたいで可愛い?

味見したら、ふつーに美味なんだが。てか甘い!砂糖が入ってるみたい。
チーズというより甘さ控えめのミルキーみたいな感じ。

一晩冷蔵庫で固めたのがこちら!

ミルキー感は残しつつ、一晩で甘さはだいぶ落ち着いていた。作り立ての方がスイーツ感あり。
ただこのままでもイケる👍 微かに塩味もあるのよ。
当時既にあったというごま油をかけてみたら…う、うまい!ごまの香ばしさがアクセントに。単にごま油好きなだけかもだが、お試しあれ。
蜂蜜も良いが、かけ過ぎたら蜂蜜の味に負けちゃうかも。

 

まとめ

蘇作りに必要な物:牛乳、フライパン、ゴムベラ(フライ返しで代用可)、約1時間フライパンの前に立ち続ける脚力と諦めない気持ち。
さらに長時間煮詰めると、キャラメルのようなうま味やコクも出るとか。

今回初めて平安貴族の食文化に触れ、バラエティに富んだ食事に感銘を受けた。
もしかしたら現代の食の方が単調で、濃い味付けでごまかしてる部分もあるのかも。
もっと素材の味を楽しむというか、旬の新鮮な食べ物を積極的に摂っていこうと思った。

ひとまず明日からは、朝から風邪予防に生ニンニク食べて、シェアオフィスでガム代わりにスルメ噛むようにするわ!
これがのちに令和の異臭騒動として物議を醸し、オフィスを出禁になるかもしれないことを、この時の私は知る由もない。(いやわかるやろ普通に´Д`)

※参考書籍・サイト:
・『紫式部ごはんで若返る~平安時代の食事は健康長寿食~』(著・ 永山久夫)
・刀剣ワールド
『平安時代の食文化とは/ホームメイト』
・KYOTO SIDE
『平安時代の人がどんなものを食べていたのか?〜鳥居本幸代先生に聞く〜』
・農林水産省ホームページ
『蘇(そ)|にっぽん伝統食図鑑 - 奈良県』
・JAグループ
『蘇|旬を味わう(お手軽レシピ)』
・デリッシュキッチン
『素朴なおいしさ! 蘇の作り方』