最近母を洗っている。
と言うと、ちょっと怖いだろうか?
実は先日 母が右肩の手術をした。どうも重い物を持ち上げた際に肩の腱が切れてしまったらしい(「肩腱板断裂(かたけんばんだんれつ)」と言うそう)。
術後はひと月ほど装具で肩から腕を固定しなければならず、利き手が全く使えない状況。
そのため、私が母を風呂に入れることになったのだ。
頻度はだいたい2日に1度。
夏じゃないし、リハビリに行く以外は家の中で安静にしてるし、ぶっちゃけ毎日入っていると言っても過言ではない。(過言は過言やろ´Д`)ちなみに私は夏でも翌日出かける予定がないと入らないことがある。。
だが風呂キャン界隈※の私と違い、母はなかなか風呂をキャンセルしない。
なんか1日入らなかっただけで気持ち悪いんだと。はぁ?
※風呂キャンセル界隈:文字通り、風呂をキャンセルする人たちの界隈。疲労やストレス、多忙などにより風呂をスキップ。リモートワークなど人と会わない生活様式の変化も追い風に。毎日風呂に入るべきという常識へのアンチテーゼでもあり、世の中に溢れる”当たり前”との付き合い方に一石を投じるものである(?)。
仕事終わりにリビングでくつろいでいると、何やら風呂に入りたそうな空気を出してくる。
あからさまに、今日は入ろっと、などと大きな声でつぶやいてきたりする。
はぁ?(入れたらんかい´Д`)
そのわりには、シャツを脱がして風呂専用の固定装具に付け替える際など、「ちょっとでも(術後の肩と腕を)動かしたらあかんから慎重にね!」と圧をかけてきたり、「不便やなぁこんなんで生きていかれへん」などと靴下やパンツをあたふた脱がしている人の頭上で のたまっている。
そんな固定しとくべきなら、わざわざリスクを冒して風呂に入らない方がよいのでは?
と言いたくなるが、風呂から出たら心底気持ちよさそうにしていて、陸に上がったアザラシのように恍惚とした表情を浮かべたりするので(どんな顔だよ´Д`)、出かかった言葉をグッと飲み込み、100均のカッパをかぶって足の先から頭までくまなく洗ってやる。
と、ここまで大変そうに書いておいて何だが、実は案外楽しいんだコレが。自分でも意外なんだけど。
なんせ自分以外の生き物を洗うのは初めてである。
将来 大型犬飼いたいと思ってたし。(いやそうじゃなくて´Д`)
秋田犬がいいなぁ。さすがに母の方が秋田犬よりデカいし(たぶん)、秋田犬ほど毛深くない(たぶん)ので、秋田犬を洗う練習になるかと言われたらちょっとアレだが。。
それに秋田犬と違って言葉も通じるし(たぶん)、秋田犬は…(もう秋田犬の話はええ´Д`)

2022年に撮影。調べたら去年天国に旅立ったそうで悲しい…
誰かの役に立っているという実感も嬉しいのかも。
日常ではそこまで人助けしたりダイレクトに感謝されたりすることが無いので(それもどうかと思うが)、こんな自分でも誰かを喜ばせることができているとやや肯定感を得られるような。。
まぁ始めたばかりだし、期間限定だから楽しんでいられるのかもしれない。
長らく介護や介助されている方々、本当尊敬してます!

母と狭い風呂場にいると、ふと子供時代に2人で入っていた時のことを思い出す。
昔からふくよかだった母が浴槽に入ってくると、いつも豪快に湯が溢れていたっけ。
なんか思い出したら泣けてきた。。
相変わらず背中は広いが、足はだいぶ細くなった。いつの間にかだいぶ歳をとったなぁ。
まだ何の恩も返せてないけれど、その分一生懸命洗うぞ。
かゆいところや洗い足りないところは無いですかー?
「もうええ、ありがとう」ボソッとつぶやくそれをあと何度でも聞きたいから。(急にどした?)
いやきっとこれが最初で最後の親孝行なんで。(全然恩返す気ないやん´Д`)
利き手以外でも使いやすく、フォークなのにすくうこともできて便利👍
片手でも使える!自分で立てるより きめ細かいもっちり泡に感動。

