ぶきっちょが弁当作りを始めたワケ
自他ともに認める不器用である。
学生時代から裁縫や彫刻、絵画などの手先を使う作業は大の苦手だった。
いつだって頭の中で思い描くイメージに手先がついてこれず、想像とかけ離れた痛ましい代物を数多く産み出してきた。
そう言うと、イメージ自体はセンスがあるように聞こえるが、そんなことはない。
しょせん私程度の頭の中で広がるイメージなんぞ、どこまで行っても凡人の域を出ない。
いつだったか伯母に手紙を書いた時、ちょっとした遊び心で、当時飼い始めたペット(ヒョウモントカゲモドキ)の絵を添えることにした。
絵を描くのは子どもの頃以来だ。ワクワクしながら机に向かうこと数時間…。
あまりのセンスの無さに実写を断念した私は、ネット上のトカゲモドキのイラストをまるまるパクることにしたのだが、手先が全く追いつかず、ある意味パクったことさえもわからない代物が完成した。
私はその生き物を「神様のいたずら」と題し、永遠に筆をおくことを決心したのである。。
そんな話はどうでもいい。弁当作りの話だ。
料理好きなのにこれまで弁当作りを敬遠していたのは、それがある種、弁当箱をキャンバスとした絵描きのようなものに相当するからだ。
まずは構図を決め、彩りや形に気を配って詰め、美味しそうな作品に仕上げる必要がある。
これがけっこうセンスを求められてむずいんだよなぁ。。
だが近頃の目に余る物価高が、ついにガサツなぶきっちょを奮い立たせた。
コンビニで昆布のおにぎりが170円て……はっはっはっはっは、まったくもう
昆布おかか梅は最下層の具でしょうが!?( ゚Д゚)
100円そこそこで買えていた時代を知るだけに、勝手に裏切られた気持ちになる。
そんな時に極度の金欠も重なって、ついに重い腰を上げることになったのだ。
目指すは、頑張りすぎずそれなりに満足感のあるお弁当
自分が食べる弁当なので、ほどほどに栄養バランスがあって美味しければ、見た目はそこまで重要じゃない。
ただそうは言っても、職場のすみっこでコソコソ食べなければならないような弁当は御免だ。
本やネット上の美味しそうなお弁当って、だいたい葉物を敷いたり仕切りに使ったりしてますよね?
おかずの間のグリーンが見た目も綺麗だし、食欲もそそられる気がする。
というわけで、早速レタスを使って、試作のから揚げ弁当を作ってみた。

ん? な、なんか違う…
たしかにレタスは敷かれてるけども… 何だろうこの違和感は…
てか、トマト多くね? 主役のから揚げどこいったん?
ちなみに、真ん中の茶色いのはタコさんになりそこないのウインナー。(どのへんが?´Д`)
太陽光の下だと奇跡的に少し彩りよく見えるが、蛍光灯の下でこれを見た時、あまりのセンスの無さにヒザから崩れ落ちそうになった。
おにぎりも最近主流のラップで握るやり方を真似たのだが、外側がべちゃっと潰れていて塩も足りない。。
公園のベンチでひとり落ち込む私。そこへ一羽のハトが…

なに勝手におにぎり与えとんねん!

ん???

夢中になり過ぎて米ついてるやん!!
ハトに励まされ、私は再び立ち上がることを決意。
よし、まずはタッパーではなくちゃんとした弁当箱を買おう。全てはそこからだ。
いつの間にか集まってきたハトたちに囲まれながら、憧れの曲げわっぱを検索する私。
なるほど、安くても数千円、木だから電子レンジNGで、頻繁に洗剤で洗うのもNGか…
数分後、私の足はいつもの100均に向かっていた。(なんでだよ´Д`)
ぶきっちょのお弁当成長記録
100均で購入した弁当箱たちがこちら。

早速弁当箱のふたがうまく閉まらないが、たった400円で一通りそろえることができたので良しとしよう。
今朝の反省を活かし、いざ本番へ!
翌朝、出来上がったお弁当がこちら。

だいぶ一日で成長してませんか?
実はこれ↓をパクらせてもらったのだ。
弁当箱にごはんを斜めに詰めるなんて発想、わたしゃ1ミリも思いつきませんでしたよ…
センスすごいな… ありがとう、レタスクラブ!
何より大葉がいい仕事をしてる!
前回はレタスが全然いい感じに収まってくれず、さいばしで抑え込もうとした結果、ブスブスとめった刺しにしてしまったのだが、そうしたストレスもない。
から揚げは前回の残りで、鮭は夕飯の残り。前夜に卵焼きだけ作っておいて、朝は詰めるだけなので、わざわざ早起きする必要もない。
職場の電子レンジで温めて食べることを想定しているため、鮮度もさほど気にしなくていい。
これぞ、頑張りすぎずそれなりに満足感のあるお弁当!
実際に味も量もちょうどよく、これにすっかり気を良くした私。
次は、夕食で余った焼き鳥を入れて焼き鳥弁当に!
焼き鳥は買ってきたもの。衛生上、夜のうちに電子レンジで温めて、ピンク色の部分にもしっかり熱を通しておいた。

どうしよう、今回はおかずがない。
そんな時はこれでどうだ!?(うざ´Д`)

わたし流テキトー2色弁当。
鮭は瓶のほぐし鮭で、しめじとほうれん草のソテーは夕飯の残りなので、前夜に用意したのは炒り卵と焼きウインナーだけ。
ちなみにウィンナーは手でちぎったので、まな板包丁を洗う手間もなし👍
頑張りすぎずというか、もはや何一つ頑張っていない。素晴らしい。
そして、これがリベンジ(何に?)から揚げ弁当だ!
どうだ、これが私の今だ!

自分で言うのもなんだが、試作のから揚げ弁当からだいぶ成長したと思う。
最初の出来が低い分、伸びしろがある。というか伸びしろしかない。
ぶきっちょだってやればできるんだ!(それなりに)
弁当を作るようになって、改めて世の母ちゃんたちはすごいなと感じる。
私はリモートワークもあるので週1、2くらいしか作らないが、毎朝しかも誰かのためにお弁当を作り続けるのは並大抵のことではない。
もしそれでオカズや彩りの文句なんか言われようものなら、私だったら包丁を握りしめて「弁当の底に敷くレタスにしたろか?」とか言ってしまいそうでこわい。。
ふっ、まぁ幸か不幸か現在誰かに弁当を作る機会もないので、これからも粛々と、身の丈に合った自分のための弁当を作っていこうと思っている。