くるみの庭 ~ちょっとここらで深呼吸~

パニック障害とともに生きる筆者が、病気や人生のこと、心身の健康のために取り組んでいることを発信。

<食事・腸活編>実際に試して良かったこと ~心身の健康のために~

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はじめに・・

小さい頃からお腹が弱く、胃痛や腹痛は日常茶飯事でした。
大学受験の時は、試験前にストッパ(なつかしい!)を服用していました。
後から知ったのですが、ストッパはあくまで下痢止めで、予防薬としての効能は無いそうです。
ただ試験中に腹痛でトイレに行くことを想像するだけで恐ろしかった私には、無くてはならないお守りのような存在でした。(この頃から神経質な性格が出てますね・・笑)
大人になった今はストッパに頼ることは無くなりましたが、ストレスや疲れがもろに胃腸にくるのは変わりません。
パニック障害を発症した時はかなり胃腸の調子も乱れており、便秘や下痢に加え、倦怠感や突発的な吐き気などもありました。
胃腸の調子が優れないことが、電車などの閉鎖空間への恐怖をより倍増させるという悪循環に。。
消化器内科で処方してもらった薬を飲み、よく噛んでゆっくり食べることや消化や腸によいものを食べることで、パニック障害の病状自体もけっこう落ち着いたような覚えがあります。

腸を整えればメンタルも整う!?

「脳腸相関」という言葉をご存じですか?
例えば、不安や緊張でお腹が痛くなったり、旅行先などの慣れない環境で便秘になったり、脳がストレスを受けるとお腹の調子が乱れることは多くの人が経験しているのではないでしょうか。(私はこれがより顕著に出ます・・・)
近年の研究では、この逆もしかりで、腸内環境が悪くなると、気分が沈んだりイライラしたりとメンタルに影響が出ることがわかってきたそうです。
腸には脳に次ぐたくさんの神経細胞があり(腸が第二の脳と言われる所以)、脳と腸は自律神経を介して互いに深く影響を与え合っているのだとか。

驚くことに、腸内細菌の状態が性格や行動にまで影響を及ぼすという実験結果まであるようです。
例えば、通常のマウスと意図的に腸内細菌を無くしたマウスを比較すると、腸内細菌の無いマウスのほうが社交性が低く、ストレスにも弱いことが判明しました。
これは、精神を安定させて幸せを感じるホルモンのセロトニンという物質が、主に腸内細菌によって作られていることが大きく影響しているのではないかと言われています。
また、自閉症の子供の多くは腹痛や便秘などの消化器系の問題を抱えていることがわかっており、ある研究では、自閉症の子供たちに健常児たちの腸内細菌を移植する試みが行われました。
すると移植後2年間の追跡調査で、消化器系の症状改善があったほか、自閉症の特徴である社会的なふるまいにも多くの改善が見られたそうです。(※1)

このことは、これまでいかにストレスを減らすかという考え方しかなかった私の常識を大きく変えました。
生きている限りストレスが無くなることは無いし、ストレスを感じないようにすることは簡単なことではありません。
でも腸内環境を整えることで、ストレスからくる不調を軽減したり、ストレス自体を減らしたりできるのであれば、こんな画期的なことはやらない手はありません。

※1:プレジデントオンライン『あなたのうんちは浮くか沈むか…健康な人の15%は浮くが、摂りすぎるとてきめんにプカプカする"栄養素"
"浮沈"の鍵を握る腸内細菌はガスの量と人の心にも影響を与える』

私の腸活をご紹介

というわけで、遅ればせながら腸活をスタートした筆者。。
2年ほど経ち、実際に試して良かったことを紹介します!
(あくまで一体験談として読んでいただければ幸いです)

ビオフェルミンを継続して飲む
いきなりそれかい!?と自分でもつっこみそうになりますが、小さい頃からお腹の調子が悪い時はビオフェルミンのお世話になっていました。
これを調子を崩してから飲むのではなく、崩す前から継続して摂取することにしたのです。
腸内細菌は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が2割、ウェルシュ菌ブドウ球菌などの悪玉菌が1割、そのどちらでもない日和見菌7割が理想のバランスなのだそうですが、これは普段の生活のちょっとしたことですぐに崩れてしまうそうです。
例えば、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足、ストレスなどによる自律神経の乱れ、加齢など。。
善玉菌より悪玉菌が増えると、日和見菌も悪玉菌になってしまうので、日和見菌を味方につけるためにも善玉菌が減らないように摂取し続ける必要があるのです。
ビオフェルミンは1日3回摂取するタイプの薬ですが、私は普段は1日1回くらい(便の調子によって2回になったり3回になったり・・)。他にヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品と併せて、無理のない範囲でコツコツ乳酸菌を摂るようにしています。
以前はやや過敏性腸症候群のような症状があったのですが、これをやるようになってからは、あまり大きくお腹の調子を崩すことは無くなったような気がします。
やはり、体調は崩してから対処するのでは遅く、崩さないように日々準備することが大切なのだと実感しています。

 

②自分のお腹と対話する
こう言うとなんだか突飛で怪しげですが、要は自分のお腹の状態に合わせて適切に食べるということです。
例えば、お腹が空いていない時は食べない、胃腸の調子が優れない時は消化に良い物にするか無理に食べないなど。。
とてもシンプルなことですが、家や職場で誰かが食べているとつい流されて食べてしまったり、ストレス発散で暴飲暴食してしまったりと、これがいざやろうとするとけっこう難しいのデス・・
脂っこいものや刺激物、甘いものなどは健康な胃腸でも消化に時間がかかるもの。お疲れ気味の胃腸だとなおさらです。最悪、胃腸炎胃潰瘍に悪化してしまうことも。。
胃腸は早い段階でSOSを発信してくれる臓器だと言われています。
せっかく発してくれるその声に耳を傾け、自分が本当は欲していないものを付き合いやストレス発散で飲み食いするのはやめましょう!
ただ今絶賛実家ですみっコぐらし中の私は、基本的に両親と夕食を共にしているのですが、胃腸がお疲れ気味かなと感じた時は、自分だけうどんなど消化に良い別メニューにすることも。これも本格的に調子を崩してしまう前に行うのがポイントです。
他にも、食いしん坊万才の母につられて夜遅い時間に甘いものを食べたり、たそがれ飲兵衛の父につられてズルズル飲んだりしてしまわないように、気持ちを強く持つようにしています。(もはやこの状況がストレス・・?)

 

③よく噛んでなるべくゆっくり食べる
小さい頃に教わる超基本的な教え「よく噛んで食べましょう」の重要性を、いったいどれだけの大人が認識できているでしょうか?(いきなり)
パニック障害を発症した頃は胃腸の調子がかなり乱れていたことはお伝えしましたが、当時これを守らなかったために、何度かトイレで死にそうな思いをしたことがあります。
ある日、例のごとく仕事に忙殺されていた私は、昼は簡単にカップヌードルで済ませようと、それを軽やかに5口くらいで食べきったまでは良かったのですが、少ししてから急激な腹痛でトイレに駆け込むことに。。その後、救急車を呼ぼうかと思うほどの猛烈な腹痛と吐き気で、30分くらいトイレから出ることができませんでした。
同様の経験を懲りずに何度か繰り返した後、私はようやくあの教えの重要性に気づくのです。
あんなものに意味があったのかと・・(ふざけるなて)
早食いはあまり噛んでいないため、食べ物がほぼ固形の状態でどんどん胃に投下されることになり、胃腸に大きな負担をかけてしまうそうです。
よく噛むと食べものを小さくできるだけでなく、唾液がよく分泌されて食べ物と混ざり、唾液に含まれるアミラーゼという酵素が消化を助けてくれるのだとか。
消化にかかる時間は果物で約40分、野菜は約2時間、ご飯などの炭水化物は約8時間、お肉は約12~24時間と言われており、消化に良いと言われる炭水化物も意外と時間がかかることに驚きます。
胃腸の調子が悪ければ、きっともっと多くの時間がかかることでしょう。
それなのにカップヌードル5口とかふざけた食べ方で胃腸を極限まで追い込んでしまった自分。。
大いに反省した私は、1口30回噛むのは難しくても、口の中のものがなるべく小さくなってから飲み込むように心がけています。
おかげで今はカップヌードル10口くらいです。(いい加減にしろ)

 

④自律神経を整える
腸の働きには自律神経が大きく関わっており、交感神経が優位な時は腸の働きは停滞し、副交感神経が優位な時は腸の働きが活発になると言われています。
以前、健康な人は日中に交感神経が優位に立ち、夜間は入れ替わりで副交感神経が優位に立つことをお伝えしました。
つまり、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと腸が正常に働くことができず、きちんと栄養を吸収できなかったり、腸に溜まった老廃物が全身を巡ってしまったりしてあらゆる不調に繋がってしまうのです。
これまで<運動・呼吸編>や<睡眠編>で述べてきたように、自律神経を整えるためには運動や呼吸、睡眠がとっても重要でしたね。
また<睡眠編>では「ベッドで考え事をしない」大切さをお伝えしましたが、これは日常においても言えると思います。
一人であーだこーだ考えていても永遠に答えが出ないグルグル問題は、考えれば考えるほどストレスに。。勝手に最悪の展開を想像し、まだ起こってもいないことを延々と心配してしまう不毛な状況に陥りかねません。しかもこういう時はだいたい呼吸が浅くなり、体も緊張状態に。。
今ではこういう事態に陥りそうになった時、まずは大きく深呼吸し(吐く息を長めに)、体の強張りをほぐすように意識しています。それから、頭の両脇でチョキンと手でハサミを切るような仕草をして、ハイもう考えるの終わりだよ~と自分に合図を送ります。
それでもモヤモヤして仕方ない時は、メモに書き出して頭の中を整理したり、誰かに相談したりして、一人で延々と考え込まないように心がけています。

kuruminoniwa.com

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とはいえ、やっぱりガチガチのルールは作らない

<睡眠編>でも述べたように、大切なのは心身のリラックス。
意識しすぎて新たなストレスになってしまわないようにバランスが大切だと思っています。
私は甘いものが大好きなので、夜遅い時間でも食べたい時は我慢せず食べることも。。お風呂上がりのアイスってなんであんなに美味しいんですかね・・(遠い目)
お酒も弱いですが、気分転換がてら週2,3日くらいは飲んじゃいます。
あのミランダカーも(唐突・・)8割は体に良い物で、2割は食べたいものを食べると発言されていました!
節度を守りつつ適度に自分を甘やかすことも、体に良い事を長く続ける秘訣なのかもしれません。
今後は、デトックス効果の高いファスティング(プチ断食)などにも挑戦してみたいと思っているので、そうした体験もお伝えしていければと考えています。
そうそう、腸活に欠かせないのがうんちのチェックです。
健康なうんちは臭くなく、黄色っぽくて綺麗なバナナの形をして水にプカプカ浮くそうです。
ぜひ、浅草のうんこビルのような黄金に輝くベストうんこを目指して、一緒に腸活がんばりましょう!(絶対怒られる・・)